JAWAMEGI NIGHT!!

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この夏を彩るRINGO MUSUMEの新曲。トータル20枚目、多田慎也プロデュース体制になってからは5枚目のシングルとなるが、楽曲のインパクトとしては明らかに最大級のBOMBが撃ち込まれたといっていいだろう。以下、帯文を一部引用する。
令和初のシングルは、和とEDMを融合させたダンスナンバー!!カップリングは地元・弘前の特産品「嶽きみ」への愛を描いたシンセポップ(以下略)……とのことだが、実際にはそんな上品なものではない。
タイトル曲“JAWAMEGI NIGHT!!”は、EDMというよりむしろ一昔前のパラパラユーロビート色が強く、和テイストとの親和性は既にYOSAKOIなどで証明されている。とはいえ、こういうハイエナジーな曲調はここ最近のりんご娘に無かったので新鮮味十分。津軽弁も無理なく取り入れられていて、覚えやすく盛り上がれるメロディだが、Cメロにトリッキーな展開が用意されていて面白い。
カップリング“Kimi-Dake”のメロディはもろに“TT”(TWICE)調なのだが、音色に抑制が効いていて、ギリギリでK-POPのパクリという印象を逃れている。
下世話さを打ち出しながら若干ひねりを利かせているところに、作編曲陣のプロフェッショナルな仕事ぶりを感じる。また、2曲とも岩木山を楽曲の舞台にしているらしく、シングル作品としてのコンセプトも光る。唯一の不満はジャケットに載っているタイトルのフォントがありきたりでダサいこと(ジュリアナっぽさでも狙った?)。特に「RINGO MUSUME」はあのロゴで徹底させるべき。