あいのうた(song of love)

ヨーコトリヤベ記念すべき初の音源リリース。自主レーベル、アルファ・オメガ・レコーズからのCDRシングル。
タイトル曲“あいのうた”は、極めてゴスペル的なメッセージを、抑制の効いたメロディに乗せてエモーショナルに歌ったもので、彼女が作り出す音楽そのものを象徴する楽曲。小鳥のさえずりから静かに始まり、徐々に感情があふれ出し、温もりのあるサビへと結実する。
カップリング“悪と戦え”は、忘れた頃に突然ライヴで演奏される事がある、レア度の高い楽曲。シンプルかつファンクなバック・トラックに合わせて、タイトルが物語る勇ましいメッセージをリズミカルに歌う。
ヨーコトリヤベを語る上で重要度の高い作品でありながら、完全自主制作盤特有の商品としてのチープさがアダとなり、なかなか注目されないのが悲しいところ。また、デビュー盤にも関わらず、細かい気配りの利いた完成度の高いシングルだが、惜しむらくは録音レベルが低いこと。リマスタリングまたは、再録音によるアルバムへの収録を望みたいところだ。